製品の種類ごとに、手袋の作り方をご紹介します。
薄くて、柔らかく美しい吟面(革の表面)をもつシープスキン(羊革)などを使った革ドレス手袋は、手にぴったりとフィットし、動かしやすくするために適度な横伸びのテンションが必要とされます。天然皮革は一枚一枚その表情が違うため、1双の手袋で左右が同じようにするために、シボ(皮革表面のシワ模様)合わせを行います。
一般にジャージ手袋と言われ、ウール素材や最近では新合繊と呼ばれるソフトな化学繊維を使った手袋です。またコットンを使ったUVケアー手袋もあります。
編み手袋は、編み立て機を使用して糸から編み立てを行っていきます。糸の種類(カシミヤ・ウール・アンゴラ・アクリルなど)が色々あり、番手(糸の太さ)・色の確認をまず行います。材料の確認後、決められたコース・度目により編立てをスタートします。
革の袋物・財布は最先端の企業では、CADにより設計されます。ひとつの商品は1枚の革からつくられます。1枚の革(牛半頭分)からバッグは4~5個、財布は15~20個出来上がります。